Webサイトを制作する際には、コンテンツの質だけでなく、サイトの印象に大きな影響を与えるフォント選びにも注意が必要です。フォントを指定する方法はいくつか種類がありますが、Webサイトデザインのルールを定める「CSS3」によって新たに「Webフォント」が導入されました。Webフォントを使うことで、テキストに使用できるフォントの種類が増え、サイトのデザインの幅が広がります。そこで今回は、Webサイト制作におけるフォントの基本知識とWebフォントの活用方法について紹介いたします!
もくじ
◆Webサイト制作におけるフォントの基礎
フォントは無料のものと有料のものがあります。無料フォントは「フリーフォント」と呼ばれますが、これは利用料が無料であるだけで、著作権が自由であるわけではありません。
例えば、個人のブログであったり、趣味のWebサイトに使う場合は無料で使えることが多いですが、商業目的での利用には有料となる場合や、ロゴや印刷物に使用できないといった制約があることがあります。
フォントを使用する際には必ずライセンスを確認して、利用規約を守る必要があります。利用規約には「利用後に著作者に連絡すること」や「クレジット表記が必要である」といった条件が含まれている場合もあるため、事前の確認が欠かせません。
◆一般のフォントと何が違う?Webフォントとは
Webフォントとは、Webサーバー上にあるフォントデータを参照して表示させるという技術です。ユーザーがWebフォントを使用するWebページにアクセスすると、そのフォントがダウンロードされ、ブラウザに表示されるようになります。前述した通り、Webフォントには無料のものと有料のものがあります。
日本語のWebフォントは無料フォントの選択肢が限られているため、デザインにこだわりたい場合は有料フォントをおすすめします。有料フォントの中には、デザイン性が高く読みやすいフォントが多くあります。
一方、英語のWebフォントは無料・有料ともに豊富な種類があります。まずは、イメージに合う無料フォントがあるかを探してみることをおすすめします。それでも見つからない場合に、有料フォントを検討すると良いでしょう。
◆どうしてWebフォントを使うの?Webフォントのメリット
ユーザーが使っているOSによって、標準でインストールされているフォントは異なります。CSS2(CSS Fonts Level 2)では「font-family」プロパティを使ってローカル環境のフォントを指定していましたが、そのフォントがユーザーのPCにインストールされていない場合、表示されないという問題がありました。
CSS3で導入されたWebフォントでは、指定したURLからフォントデータを取得する仕組みが導入されており、ユーザーの環境に依存せずにフォントを指定することが可能になりました。
さらに、CSS4では仕様が強化され、フォントの太さを1-1000の間で細かく指定できるようになりました。これにより、1000段階の太さの調整が可能となり、細かいデザインの要望にも応えられるようになっています。
Webフォントは、ページを拡大・縮小しても文字の形が崩れないことももう一つの利点としてあげられます。
◆まとめ
フォントはWebサイトの印象を大きく左右するため、選び方は非常に重要です。Webサイトのデザインに多様なフォントを使いたい場合、Webフォントの導入が有効です。
ただしWebフォントを使用する際には、フォントの利用規約と著作権をしっかり理解する必要があります。
これらを意識して皆さんもWebサイトを作成してみてはいかがでしょうか?