「Webプロデューサー」は、Webに関する戦略や業務などに深く関わる立場として、年々需要が高まっている職種です。
WebプロデューサーとWebディレクターはWeb関連の求人情報を見ているとよく目にする職種です。
今回は「この2職種が担っている役割の違いは?」「それぞれが何を考えて働いているのか?」など、
Webプロデューサーの仕事内容を中心にWebディレクターとの違いについて紹介します。もくじ
◆Webプロデューサーとは
Webプロデューサーとは、クライアントから請け負ったWebサイトの企画から制作・運営まで、チームのリーダーとして組織のマネジメントや人事評価に対する責任を負ったり、クライアントが求めるものを正確に把握した上でプロジェクトを円滑に進め成功へと導く、プロジェクト全体の最高責任者と言えます。
仕事内容としては、顧客へのヒアリングや要件定義、企画書の作成、プレゼンテーション、そして社内における予算・コスト・納期の管理などサイト制作の実作業ではなく全体を管理・進行する業務が主となります。
上記のような管理業務以外にも、制作をするためのWebディレクターやWebデザイナー、必要であれば外注スタッフの選定も行います。
またクライアントとの重要な交渉事に立ち会ったり、全体を客観的に捉えながら会社の売上げや目標達成に向けた施策を行うことも重要な仕事のひとつです。
◆Webプロデューサーに必要なスキル
Webプロデューサーは、Webサイトをビジネスの一環としてとらえ、いかに効率よく収益を出すかを考える戦略的思考と、収益を出すために何をすればいいのかを決定する判断力や経営者的思考が求められます。
Webに関する専門的な知識や技術があることはもちろん、クライアントとの関係を良好に保ちクライアントの要望を正確に把握するコミュニケーション能力、決められた予算と時間の中でプロジェクトを完了させるための交渉力や管理能力、プロジェクトごとに必要なスタッフを会社内外から集めるコーディネーション能力など、総合的なマネジメント能力も必要になってきます。
また、業務を円滑に行うだけでなく、クライアントや現場のスタッフに対する課題を的確に解決できる能力や、プロジェクトに付加価値をつけるような提案ができるかどうかもWebプロデューサーの重要な資質と言えます。
◆WebプロデューサーとWebディレクターとの違い
Webプロデューサーが経営的思考を持つ計画立案者であるのに対し、Webディレクターはクリエイター的思考を持ち実務レベルで作業に着手することが大きな違いといえます。
例えばWebディレクターは制作においてワイヤーフレームとなる設計図を立てたり、サイト制作の確認、運用、社内外スタッフとの折衝を行いますが、そのさらに上流フローにおいてコンテンツやWebを使った戦略についてプロデュースする職業がWebプロデューサーです。
◆まとめ
Webプロデューサーは、プロジェクトの企画から納品に至る全プロセスの責任を持ちます。
リーダーシップや経営感覚など問われる能力は多岐にわたりますが、プロジェクトを自分で企画し、最後まで成し遂げた達成感は他の職業ではなかなか味わうことはできないでしょう。
興味のある方は是非目指してみてください。