Web制作にはそれぞれ特徴的な仕事があり関わる職種も様々です。「Webディレクター」「Webデザイナー」「フロントエンドエンジニア」「Webプログラマー」など。
今回は「Webデザイナー」に焦点を当ててご紹介します。もくじ
◆Webデザイナーの主な仕事内容
Webデザイナーとはいったいどういった仕事をするのでしょうか?見やすく、良質なWebサイトを作るために“デザイン”は重要な部分となります。
デザインによってWebサイトの印象・使いやすさ・ターゲットなどが大きく左右されます。その重要な部分を担っているのが「Webデザイナー」なのです。
それでは、Webデザイナーは具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。
代表的な仕事として以下の3つがあげられます。
- Webサイトの構成とレイアウトを決める 制作するWebサイトの大まかなレイアウトを決定します。基本的な構成や全体のボリュームに合わせて、ユーザーの導線やコンテンツを効果的に見せる配置を考えます。
- Webサイトのデザインを作る 構成、レイアウトに沿ってWebサイトのデザインを作成します。通常は「Illustrator」「Photoshop」などのグラフィックソフトを使用してWebサイトのカラーやアイコン、バナー、背景の作成や写真の加工などを行い、美しくレイアウトしていきます。外部にクライアントがいる場合は、クライアントの打合せを行いながら、進めていきます。
- Webサイトのコーディングを行う デザインを基に、ホームページとなるHTMLやCSSなどの言語を使用し、Webサイトをコーディング(コードの記述)していきます。デザインの忠実な再現、複数のブラウザに対応させるスキルなどが問われます。Webサイトに主に使用される言語は「HTML」「CSS」「Javascript」です。 HTML: 文章や画像を表示 CSS: 文字サイズ、背景、配置、フォント、カラーなどの指定 Javascript: Webサイトに動きをつける
また、CMS(Webサイトを比較的簡単に管理・更新できるシステム)を用いて構築するスキルも重要視されています。Webデザイナーはクライアントの要望に沿ったデザインやコーディングを行う必要があり、打合せによるヒアリングの機会も多いため、デザインのスキルだけではなく、コミュニケーションのスキルも必要となります。
◆Webデザイナーになるためには何をすべき?
Webデザイナーになるために、特別な資格を持つ必要ありません。Webデザインやコーディングに関する知識とスキルがあれば、未経験でも仕事に就くことができます。Web関係の業務経験があったり、Webデザインの講座のあるスクールに通って高度なスキルを身につけていたりする場合には、企業から即戦力として歓迎されます。
未経験の場合でも最低限、HTMLとCSSに関する基礎的な知識が必要です。Webデザイナーの主な仕事内容でも説明しましたがHTMLとCSSは、Webサイトのコーディングに用いられるマークアップ言語です。比較的簡単な言語なので、基礎的な記述方法は簡単に身につけることができます。HTMLやCSSの言語だけでなく、 「Illustrator」や「Photoshop」の使い方もスクールや独学で勉強しておおきましょう。
また、自分でWebサイトをいくつか作成しておくと後々ポートフォリオ(就職時や面談時に使用できる作品集)としても使用できます。
◆Webデザイナーの平均年収
ITの発達とともに需要の増えるWebデザイナーですが、気になる年収はどのくらいなのでしょうか?もちろん企業、業態により異なりますが、Webデザイナーの平均年収の範囲はおよそ300~400万円です。
あくまでも平均値なので、この限りではありません。Webデザインやコーディングだけでなく、文字コンテンツを制作するライティングのスキルやHTML、CSSだけでないプログラミング言語を習得することができれば、年収の増加へつながります。
また、Webサイトをただ制作するだけでなく、サイトへの集客につながる「SEO」の知識を深めることでより重宝される人材となります。Webデザイナーとしての経験をつむことで「Webディレクター」「Webプロデューサー」へ昇進や転身できることも視野に入れましょう。
◆まとめ
Webサイトはデザインの流行がめまぐるしく変化し、取り入れる技術やインターフェースもどんどん新しいものが開発されています。
デザインが好きなことももちろんですが、流行をおいかけたり、新しい技術を習得することが好きな方はぜひチャレンジしてみてください。