セミナーを行うことでリードは獲得しやすくなりますが、なかなか商談につながる数が増えないと悩む方も少なくないでしょう。効果的に商談につなげたい場合はセミナーアンケートを行うのがおすすめです。ではどうすれば回答率が上がり効率的にアンケートを使うことができるのでしょうか?
この記事では、アンケートの回答率を上げる施策や回答率アップにつながる質問項目の作り方などをご紹介します。
もくじ
◆セミナーアンケートとは
セミナーアンケートとは、セミナー終了後に参加した人の感想などを収集する目的で行うアンケートのことです。アンケートを行うことで参加者のニーズやセミナーの満足度、改善点を把握することができるほか、今後のマーケティング施策の方向性も定めやすくなります。
近年ではウェビナーといってネット上で行うセミナーも主流になりつつあります。ウェビナーはアンケートもWeb上で行えるため、結果の集計・確認をより素早く進めることが可能です。また、紙のアンケートを使用する場合はアンケートの印刷や配布・集計など様々な面で手間がかかりやすくなっています。セミナーの形態や自社にあった方法に合わせて、どちらがよいか検討しましょう。
セミナーアンケートを実施する目的には以下のものがあります
・セミナー内容の改善
セミナーアンケートを行うことで「声がくぐもっていて聞き取りづらかった」「資料が遠くて見づらかった」などセミナーの改善点が具体的に得られるという利点があります。これらの意見をもとにセミナーの内容や設備を見直すことでよりよいセミナーにすることが出来ます。
・見込み顧客の判別ができる
アンケートで「自社のサービス・商品に興味はありますか?」「ビジネス上で課題点だと感じていることはありますか?」など回答してもらうことで商談につながる顧客の発見や検討度の把握ができるかもしれません。
セミナー参加者全員を対象にしなくても、検討度の高い見込み客にアプローチすることで効果的に商談に繋げることが出来ます。
◆質問項目の作成例
自社のサービス・商品への関心度を尋ねる質問
サービスや商品への関心は具体的なコメントを促すよりも選択式の方がより回答しやすくなります。
・とても興味がある
・少し興味がある
・どちらでもない
・あまり興味がない
・全く興味がない
などの項目で選択できるようにすると回答率が上がります。
参加者の抱えているビジネス上の課題を聞く質問
参加者の抱えている課題を知ることは、セミナーから商談に繋げる上で最も重要な内容です。セミナー参加者のビジネス上の課題が分かればその内容に合わせた提案もできるわけですから、より具体的な回答が必要になってきます。記入欄を設けることで詳細に課題点を書いてもらいましょう。
・人事評価が適切に行えていない
・人事管理の手間がかかる
・現在使っているツールが使いづらいので簡単なツールに乗り換えたい
などの課題点を挙げてもらえるかもしれません。
また、アンケートの結果をマーケティングの担当者にも共有することでより効率的に商談に繋ぐことが出来ます。
セミナーに関する感想・意見
・セミナーをどこで知ったか
・セミナーは満足いくものだったか、その理由
・今後どんな内容のセミナーがあれば参加したいか
などセミナーに関する意見を集めることも重要です。セミナーをどこで知ったかという質問ではWEBサイト・友人から紹介されて・SNSで見たからなどの選択肢があるとよいでしょう。今後の広報を行う指標になるかもしれません。
セミナーの満足度は合わせて詳細を聞くことで改善点を知ることが出来ます。
今後どんな内容のセミナーがあれば参加したいか、という質問では参加者のニーズの把握につながります。回答欄を設けて詳しく回答できるようにすれば、思いもよらないアイデアが集まるかもしれません。
また、セミナーアンケートを行う場合には個人情報を記載する場面が多くなるため、必ずプライバシーポリシーを記載しましょう。
◆回答率を上げるには?
セミナーアンケートを実施しても回答率が低く思うような結果が得られないこともあります。ですが、アンケートの実施方法などを工夫することで回答率を上げることが出来ます。以下のポイントを押さえて回答率の高いアンケートを目指しましょう。
セミナー中に回答を依頼する時間を作る
セミナーが終了してからアンケートを依頼しても面倒に思われて回答してもらえない場合があります。特にウェビナーの場合はそもそもアンケートを見てもらえないことも多いため、終了後に別途でメールに添付するのは避けた方が良いでしょう。セミナー・ウェビナーの最中にアンケートに回答してほしいという旨を伝えることで、参加者も回答しようと思ってくれやすくなります。
また、終盤にアンケート回答のための時間を設けるとより回答率が高くなります。
特典をつける
アンケートに特典をつけることも有効です。よく見られるのは「セミナー資料の配布」「無料相談会」などでしょうか。このような回答特典があるだけで「特典があるなら……」と回答してくれる参加者も多くなります。
アンケートを回答した後サンクスページに資料ダウンロードのボタンを設置したりするなど、わかりやすい導線を作ることも重要です。
答えやすい質問をはじめにする
冒頭に答えづらい質問を持ってくると、その時点で回答者に心理負担がかかってアンケートから離脱してしまうこともあります。そのためアンケートの質問はなるべく答えやすい簡単な質問から始めましょう。選択式の質問は心理的負担が少なくおすすめです。
◆まとめ
いかがでしたか?セミナーアンケートで参加者の意見を収集することでより良いセミナーを実施することが出来ますし、セミナーを開催するだけではつなげられない商談を助けることが出来ます。ぜひ本記事を参考にアンケートを活用し、商談成功率を上げていきましょう。