企業の広報担当者が知っておきたい、「リスクコミュニケーション」という取り組みはご存知でしょうか?
今回はリスクコミュニケーションの意味や行う目的について紹介します。
もくじ
◆リスクコミュニケーションとは
リスクコミュニケーションとは、企業が消費者・取引先・地域住民・行政関係者といった、組織内外のステークホルダー(利害関係者)とリスクに関する情報共有や意見交換などのコミュニケーションを図る取り組みのことを指します。
◆リスクコミュニケーションを行う目的
企業はさまざまなリスクに直面する可能性が常にあります。そのリスクに対して事前にどのような準備をするのか、発生してしまった際はどのように対応していくのかを、考えておくことが重要です。そのようなリスク対策を考える上で、ステークホルダーとコミュニケーションを取ることが企業には求められるのです。
そのため、リスクコミュニケーションを行う目的は、リスクに対してお互いの意見や情報の交換・共有。そして、リスクコミュニケーションを通して関係者間の信頼を構築していくことにあります。
◆リスクコミュニケーションが行われる業種
特にリスクコミュニケーションが求められる業種は、消費者は地域住民に密接な関係間となる以下の2つとなります。
- 製造業など工場を利用する業種
工場を利用する業種では、化学物質の排出や騒音問題などのトラブルが起こりえます。社内ではそこまで問題のないことであっても、近隣住民にとってはリスクに感じてしまう場合があります。工場を利用する業種は、リスクコミュニケーションを行って、近隣住民に安全性を伝える姿勢が求められます。 - 食品関係を扱う業種
消費者が口にする食品関係は、アレルギーや食中毒など、さまざまなリスクが想定されます。そのため、食品のリスクは事前に消費者へ情報を提示することが大切です。
◆まとめ
今回はリスクコミュニケーションの意味と行う目的について紹介しました。
リスクコミュニケーションは企業の広報を担当する方は特に把握しておきたい取り組みです。企業で起こり得るリスクに対して、社内だけの目線ではなく、社外の関係者などへ情報を発信して意見を交換することが大切だということを覚えておきましょう。