MEOって何!?SEOとは違うの?MEO対策の基礎知識を解説!

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店舗のプロモーションを担当する上で、インターネットの活用は重要な手段の一つです。ターゲットとなる見込み客に店舗の存在を効果的に知らせることが、売上アップにつながります。そのため、多くの担当者がWebサイトのSEO対策やSNSのフォロワー獲得に力を入れ、店舗の認知度向上を目指しています。

特に、店舗を構えている場合は、Googleマイビジネスを活用したMEO(ローカルSEO)対策にも注力することをおすすめします。MEOを実施することで、キーワード検索を行う意欲の高いユーザーを顧客へとつなげる効果が期待できます。今回は、このMEOで何が可能になるのかについて解説します。

もくじ

  1. MEOって?
  2. SEOとの違いは何?
  3. どうしてMEO対策が必要なの?
  4. まとめ

◆MEOって?

MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップにおける検索結果の最適化を指す言葉で、ローカルSEOとも呼ばれています。

たとえば、Googleで「札幌」や「目黒」といった地域名と「インテリアショップ」や「耳鼻科」などのキーワードを組み合わせて検索すると、Googleマップと共にGoogleマイビジネスに登録されている店舗や施設の情報が検索結果の上部に表示されます。この結果には、地図だけでなく、店舗名、住所、電話番号などの情報が含まれ、興味を持ったユーザーはGoogleマップを利用して店舗までのナビゲーションを簡単に利用することができます。そのため、集客力の向上に効果的とされています。

このような地域に関連する店舗や施設を検索することを「ローカル検索」と言います。ローカル検索は、実際に行動しようとしているユーザーに直接アプローチできる点が大きな魅力です。自然検索でSEO対策が重要とされるのと同様に、ローカル検索でも上位表示されることで他店より優位に立ち、集客力を高めることができます。ローカル検索で上位表示を目指すための取り組みであるMEOは、SEOと同じように集客効果を高める有効な施策として注目されています。

◆SEOとの違いは何?

SEOとMEOはどちらも検索結果で上位表示を目指す施策ですが、それぞれに異なる特徴があります。以下に主な違いをまとめてみました。

MEOは実店舗を持つ事業が対象

MEOの施策対象となるのは、実際に建物がある店舗や施設に限られます。例えば、飲食店、雑貨店、病院、介護施設、ホテルなどはMEOの恩恵を受けることができますが、実店舗を持たない通販サイトなどは対象外です。一方で、SEOは業種に関係なく、あらゆる事業に対応可能です。

MEOはGoogleマイビジネスへの登録が必須

MEOで上位表示を狙うには、まずGoogleマイビジネスに店舗や施設の情報を登録する必要があります。この登録を基に施策が進められるため、登録がなければ始まりません。SEOはWebページを対象とするため、ページさえあれば対策を進めることができます。

狙う検索結果の位置が異なる

MEOとSEOでは、検索結果内での表示を目指す場所が異なります。MEOはGoogleマップとともに表示されるGoogleマイビジネスの情報を上部に表示させることを目的とします。これに対して、SEOはGoogleマイビジネス情報の下にある自然検索の結果で上位を目指します。

成果が出るまでの期間が異なる

SEOは成果が出るまでに時間を要する場合が多く、キーワードの競争状況によっては1年以上かかることもあります。一方、MEOは地域を限定したローカル検索が対象であるため競合が少なく、対策を始めてから1ヶ月程度で効果が現れることもあります。SEOは広域の競合とも順位争いをする必要があるため、すぐに結果を得られるとは限りません。

◆どうしてMEO対策が必要なの?

ではどうしてMEO対策が必要なのでしょうか、その理由をまとめてみました。

集客に効果的
MEOでは、Google検索結果の中でも目立つ上部に店舗情報を表示させることが可能です。特に、上位3件以内に表示されると、ユーザーに見つけてもらいやすく、非常に有利です。SEOで検索結果の1位を狙うよりもさらに上部に位置するため、その効果は非常に大きいと言えるでしょう。

ローカル検索を行うユーザーは、地域名と具体的なサービスジャンルを組み合わせて検索するため、明確な目的を持っています。そのため、こうした意欲的なユーザーにGoogleマップと連動して店舗情報を提供し、ナビゲーションまでサポートできるのは、大きな集客効果を期待できます。

スマートフォン普及時代に最適
令和元年版情報通信白書によれば、個人のスマートフォン保有率は毎年増加しており、2018年には64.7%に達しています。
スマートフォンが普及した現代では、外出中でも気軽に検索ができるようになっています。「近くのパン屋を探す」といった手軽な検索に対して、ローカル検索で具体的な店舗情報を提供することは、ユーザーの行動意欲に合致しており、非常に効果的です。

競合が少ない
ローカル検索で表示対象となるのは、実店舗を持ち、Googleマイビジネスに登録している店舗だけです。この条件を満たしていない店舗も多いため、競合が比較的少ないのが特徴です。また、SEOではすべてのWebページが競合対象となるのに対し、MEOは競争が限定的であるため、マーケティング施策として有利です。さらに、Googleマイビジネスに登録していても、MEOに取り組んでいる店舗はまだ少ないため、競合店よりも優位に立てるチャンスを逃してはいけません。

コストパフォーマンスが高い
リスティング広告などのプロモーション施策とは異なり、MEOは自力で取り組めばコストがほとんどかかりません。必要な費用はスタッフの人件費程度で済み、作業自体も難しいものではありません。その割に、実施した際のメリットが大きく、費用対効果の高い施策と言えます。

口コミを活用しやすい
Googleマイビジネスには、ユーザーが自由に口コミを投稿できる機能があります。これにより、ユーザーに店舗の客観的な評価を見てもらう機会が増えます。自らの宣伝よりも、実際の顧客からの口コミは新しい顧客を獲得する上で効果的です。もちろん、悪い口コミは逆効果になる可能性がありますが、良い評価を集める努力をすることで、店舗にとって大きなプラスとなるでしょう。

◆まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はMEO対策について紹介しました!

MEOは、実店舗を運営しているなら積極的に取り組むべき施策です。ユーザーが必要とするタイミングで店舗を見つけやすくなるため、来店の可能性を高めることができます。Googleマイビジネスに登録された店舗情報を見たユーザーが、そのまま電話で予約するなどの行動を取ることも期待されます。特にローカル検索で上位3位以内に表示されれば、店舗が認識される確率が格段に高くなり、まずはそこを目指すことが重要です。

MEOの最大のメリットは、SEOに比べて競争相手が少ない点です。この利点を活かさないのは非常に惜しいことです。今後、多くの企業がこの可能性に気づき、MEOの施策に注力するようになると考えられます。もしあなたの店舗がGoogleマイビジネスに未登録であれば、今すぐに登録を済ませ、MEOに取り組むことで集客のチャンスを広げましょう。

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