「マイクロコンバージョン」という言葉を聞いたことはあるけれど、具体的な設定方法が分からない方も多いかもしれません。
この記事では、マイクロコンバージョンを設定するメリットやデメリットについて詳しく解説しています。Google広告を扱うマーケティング担当者の方には、ぜひ参考にしていただきたい内容です。
もくじ
◆マイクロコンバージョンとは
マイクロコンバージョンとは、Webサイトに訪れたユーザーが最終的な成果(購入など)に至る前に行う行動を指す中間的な目標のことです。
マイクロコンバージョンの例
マイクロコンバージョンは多様で、たとえば以下のような行動が含まれます。
- 商品詳細ページへのアクセス
- 注文ボタンのクリック
- 注文フォーム入力後の確認ページ表示
こうした指標を設定することで、ユーザーの行動が可視化され、最終目標までのプロセスがより明確にわかります。
◆ Google広告でマイクロコンバージョンを設定するメリット
少ないコンバージョンでも成果を把握
最終コンバージョン(CV)が少なくても、ECサイトでの「商品詳細ページへのアクセス」や「注文ボタンのクリック」など中間アクションを追跡できます。ニッチな商品やサービスでも、この方法なら成果が判断しやすくなります。
自動入札の精度向上
Google広告の機械学習は、CVに基づいて入札最適化を行います。マイクロコンバージョンを追加することで学習データが増え、最適な入札ができるようになります。
ターゲット精度の向上
マイクロコンバージョンデータを利用してカスタムオーディエンスを作成すると、類似ユーザーへのリーチが可能になります。過去にアクションを起こしたユーザーと似た興味・属性の人々を対象に、効果的に広告を配信できます。
◆Google広告でマイクロコンバージョンを設定するデメリット
コンバージョン数が合算される
Google広告の管理画面では、デフォルトで最終コンバージョンとマイクロコンバージョンが合算表示されます。例えば、「商品購入」1件と「注文ボタンのクリック」3件が発生すると、4件のコンバージョンとして表示されます。個別に確認したい場合は、管理画面で「分類」機能を活用して数値を分けましょう。
最終成果への影響を見極める必要
マイクロコンバージョンの増加が必ずしも売上などの最終成果に直結するわけではありません。例えば、「商品詳細ページの閲覧」が増えても、実際の購入数に繋がらないことがあります。マイクロコンバージョン導入後には、最終的なコンバージョン率(CV)や広告費用対効果(CPA)を確認し、実際の成果を慎重に評価しましょう。
管理が煩雑になる可能性
マイクロコンバージョンを増やしすぎると、設定や集計が複雑になり、広告運用の負担が増加します。タグの設定やレポートの取りまとめに手間がかからないように、重要なポイントに絞ったマイクロコンバージョン設定が推奨されます。
◆まとめ
マイクロコンバージョンとは、最終成果に至るまでのユーザー行動を追跡する中間的な指標で、Google広告で設定すると、少ないコンバージョン数でも広告効果を判断しやすく、ターゲットの精度も向上します。ただし、合算表示に注意が必要で、設定を増やしすぎると管理が複雑化するリスクも。
成果を確認しながら、重要なポイントに絞って活用することが大切です。