サイトを運営していく中で、コンバージョン(CV)の獲得や売上を伸ばすなど、Webマーケティングを成功させるためには、「何を目標に設定するか」が大切です。
WebマーケティングにおけるKPI(Key Performance Indicators)とは、企業が目標を達成するために必要な行動や成果を測定するために必要な指標です。KPIを設定することにより、企業はWebマーケティング活動の効果を評価し、改善策を講じることができます。
今回は、WebマーケティングにおけるKPIの設定方法について解説していきます。
もくじ
◆目標を設定する
KPIを設定するために、まずは最終目標を設定することが重要です。
例えば、「商品の売上を25%アップ」や「今年はサイトへのアクセス数を昨年よりも1000件増やす」など誰が見ても公平に判断できるような目標を設定します。この最終目標は、【KGI(Key Goal Indicator:経営目標達成指標)】と指標されます。
KGIを設定したら、その内容をより具体性のある目標へと細分化するために、KGIから逆算してKPIを設定します。細分化されたKPIの達成を刻んでいくことで最終目標であるKGIの実現を目指します。
◆SMART目標を設定する
KGIを設定し細分化できたら、細分化したKPI目標を設定します。その際「SMART目標」という考え方でKPIを設定します。
SMART目標とは、以下の頭文字をとったもので、目標を設定する際に重要なポイントをまとめたものです。
- Specific(明確・具体的):目標が明確化されており、具体的であるか
- Measurable(計量可能):目標が定量的で、計測できるか
- Achievable(実現可能):目標が実現可能であるか
- Relevant(関連性がある):設定したKPIがKGIに関連しているか
- Time-bound(期限がある):目標の達成期限を設けているか
このSMART目標の内容をKPIに落とし込む必要があります。KPIを考える際は各項目を意識して設定しましょう。
◆設定したKPIをツリー化する
KPIを設定したら、目標を可視化して進捗状況を確認・共有できるようにするために「KPIツリー」を作成しましょう。
KPIツリーとは、KGIを起点にして達成に必要なKPIなどをツリー状に展開して分かりやすくしたものです。KPIツリーを作成することで、最終目標のKGIがどのようにKPIに細分化されて、KPIはどのような目標で設定されたのかを把握しやすくなります。
KPIツリーを作成する際は、KPIの間で目標の矛盾が生じないようすることと、複数のKPIの内容が被らないようにすることが大切です。
◆まとめ
KPIは、最終目標となるKGIを設定することで成り立ちます。
会社としてのゴールを明確にして、それを達成するためには何ができ、何を行うべきなのかをKPIを設定し、可視化しましょう。KPIを設定できれば、目標達成に向けての改善点の発見もできるでしょう。
KPI設定で現状の課題を認識し、正しい目標設定をして、有効なマーケディング施策を見つけていきましょう。