対話型AIを使って人生相談ができることをご存知ですか?チャットボットとの違いや、そのメリットについてわかりやすく説明します。
もくじ
◆対話型AIとは
対話型AIは、人とコンピューターが対話するときに、人間同士の会話に近い感覚を生み出す技術です。あらかじめ決められた回答を覚えさせるのではなく、AIは学習したデータをもとに、人の質問に自動で答えることができます。そのため、会話がより自然で、リアルなものになります。
例えば、スマートフォンやスマートスピーカーに搭載されている「Google アシスタント」や「Siri」のような音声アシスタント、またはLINEや企業のWebサイトで提供される、ユーザーからの質問にテキストで回答するサービスも、対話型AIの一種です。
チャットボットとの違い
チャットボットは、特定の目的やタスクに特化しており、あらかじめプログラムされたルールに従って質問に答えます。
対話型AIは、より柔軟で一般的な対話が可能で、大量のデータを学習して高い精度で応答します。このため、自然な会話をすることができ、新しい情報や文脈にも対応できます。
◆対話型AIのメリット
人的コストの削減
対話型AIを使うと、スタッフの数を減らせるのでコストを削減できます。人員配置や研修などの費用も抑えられます。たとえば、対話型AIは人手による対応より効率的に応答し、同時に多くのユーザーと話すことができます。これにより、カスタマーサポートや顧客対応のコストを大幅に減らせます。
顧客対応の向上
対話型AIを使えば、24時間いつでも顧客対応ができます。たとえば、コールセンターのスタッフがいないときでも、AIはすぐに答えられます。「待ち時間が長い」「つながらない」といった不満がなくなり、顧客満足度が上がります。
業務効率化
対話型AIを使うと、社内の仕事が効率的に進められます。問い合わせ対応に追われて本来の仕事に集中できないといった問題は、カスタマーサービスに対話型AIを導入することで解決できます。対話型AIは24時間対応できるので、従業員がいない時間に問い合わせが溜まることも防げます。対話型AIに一部の仕事を任せることで、全体の業務効率が上がります。
◆活用事例
ヤマト運輸
ヤマト運輸株式会社は、2020年11月から法人向けに、2021年4月から個人向けにも、荷物の依頼電話にAIオペレーターを導入しました。顧客がヤマト運輸に電話をかけ、自動音声ガイダンスで「集荷」「再配達」「その他のお問い合わせ」の中から「集荷」を選ぶと、AIオペレーターにつながります。これにより、集荷を依頼する顧客の待ち時間が短くなり、ストレスが減ると高く評価されています。
青山商事「よしこママ」
「洋服の青山」や「THE SUIT COMPANY」で知られる青山商事株式会社は、若い社会人が抱える悩みを聞くサービスが必要だと考え、オンラインでいつでも気軽に相談できるAIチャットボット「よしこママ」を開発しました。このサービスは、公開からわずか2ヶ月で累計8万件の相談を受けています。
◆まとめ
今回は、対話型AIについてご紹介しました。対話型AIやAIチャットボットは、業務の効率化や顧客満足度の向上に大きく貢献する画期的な技術です。さらに、AIは私たちの生活をより便利で快適にするための力も持っています。今後もAIの技術が進化し、世の中がますます良くなっていくことを期待しています。