システム開発を行うにあたって、バージョン管理システムであるGitは現在必須のツールとなっており、Gitのホスティングサービスとして最も有名なのがGitHubです。
初心者から上級者までGitHubの利用範囲は広く、大変便利ですが、GitHub以外にも複数のGitホスティングサービスが提供されています。
今回はGitHubをはじめ、代表的なホスティングサービスについてご紹介します。もくじ
◆Gitとは
Web制作や業務アプリケーションの開発などを行う際、一人で完成するものはありません。
複数人で案件の進捗を確認しながら進めていくのが基本です。
一人で開発している時はいいのですが、チームで行っている時はソースコードの管理が煩雑になってしまうことも多くなってきます。
そのような時に役立つのが、バージョン管理システムです。
バージョン管理システムとは、プロジェクトの全ファイルを管理してくれるツールのことを指します。
変更履歴を保存したり、以前のバージョンに戻すことも可能です。
Gitはそういったツールの一つで、分散型のバージョン管理システムのことです。
◆GitHub
GitHubは現在最も人気のあるバージョン管理システムで、公開されているソースコードの閲覧や簡単なバグ管理機能、SNSの機能を備えており、開発者にとって無くてはならないサービスの一つです。
また、GitHubを使ってバージョン管理を行っている企業も多数あります。
GitHubを使うにはアカウント登録が必要です。費用は、無料プランと有料プランの両方があります。
◆BitBucket
GitHubに次いで人気のホスティングサービスです。
GitHub同様、Issue TrackingやPull Requestをサポートしており、GitHubでは有料プランに含まれるプライベートリポジトリを無料で作成できるのが最大の特徴です。
※無料の場合5名のユーザーにしかコミット権を付与できません。
◆Assembla
有料プランと比べて利用できる容量は少ないものの、BitBucket同様、無料でプライベートリポジトリが作成可能なホスティングサービスです。
GitだけでなくSubversionやPerforceにも対応しているのが特徴です。
無料・有料プランごとに使用できる機能や容量が異なるため、プロジェクト規模に応じたサービスを選ぶことが大切です。
※作成できるのは1つまで(500MBまで)
◆GitLab
GitHubのクローンとして知られるホスティングサービスです。
GitHubに近い機能を持ちながら、MITライセンスで公開されており、基本的にどの機能も無料で使用出来ます。
プライベートリポジトリなどに制限がないため、コストをかけたくない方にはおすすめのサービスです。
GitHubクローンとしてかなり忠実に作られているため、GitHubに慣れたユーザーでも違和感なく使うことができます。
◆まとめ
今回ご紹介したサービス以外にも数多くのGitホスティングサービスがあります。
中でも、初心者の方にはユーザー数が最も多く、リファレンスも充実しているGitHubがおすすめです。
ソースコード管理だけでなく、文書や仕様書といった更新頻度の高いドキュメント管理にも適していて、転職や就職の際のポートフォリオサイトとして活用されるケースも多く見られるようになりました。
ポートフォリオとして活動実績をGitHubで公開しておくと、自分のスキルのアピールに効果的ですのでぜひ実践してみましょう。