Googleが提供しているリスティング広告の一つである「動的検索広告(DSA)」をご存知でしょうか。
日々変化するユーザーの検索ニーズに対応するために作られたメニューで、新しく広告出稿を始めようと考えている担当者だけでなく、キーワードのコントロールがしきれていない方や他の業務によってキーワード選定に時間が割けない方にもおすすめの広告です。
今回は、Google動的検索広告について紹介していきます。
もくじ
◆動的検索広告(DSA)とは
動的検索広告(DSA:Dynamic Search Ads)とは、Googleが提供している検索連動型広告機能の一つで、サイト内に掲載されている情報から自動で検索広告を生成してくれる仕組みのことです。
広告主のWebページと関連性の高いキーワードで検索しているユーザーに対して、GoogleのクローラーがWebサイトの内容から、ユーザーのニーズに最適な広告を自動で生成・出稿してくれます。今までは人の手での作業が必要だったキーワード選定や登録、広告の作成などをGoogleクローラーが自動で行なってくれます。工数削減につながるのはもちろん、従来の広告では拾いきれなかったキーワードにも広告出稿の対応が可能です。また、クローラーの学習機能によって反応が良いキーワードや広告文を優先して生成してくれます。そのため、顧客獲得を効率的に進めることが期待できます。
◆動的検索広告のメリット
従来のWeb広告の場合、商品・サービス別のキーワード選定、広告文章やリンクの登録、出稿費の入札などの工数が広告ごとに発生します。一方、動的検索広告を導入すれば、クローラーがWebサイトに合ったキーワードを自動で選定し広告を生成してくれるので、広告設定の工数や手間を削減することができます。
出稿後も、Googleクローラーの学習機能によって、ターゲットユーザーに最適な広告見出しや文章を自動生成してくれます。ユーザーのニーズが高いキーワードを選定して広告を出稿してくれるので、手作業での選定では拾いきれなかったユーザー層にもリーチすることができ、流入数の増加やコンバージョン獲得につなげることができます。
◆動的検索広告の注意点
サーバーエラーなどは解決しておく
動的検索広告を導入する際は、サーバーエラーなどの問題は事前に解決しておきましょう。配信を開始する際はクローラーによってサイト審査が行なわれますが、この時に表示できないページなどがあると審査落ちしてしまいます。サーチコンソールを用いてエラーが起きているページがないかチェックしておきましょう。
広告に表示させたくないキーワードは除外しておく
ネガティブワードなど、広告を表示させたくないキーワードは除外するように設定しましょう。例えば、ユーザーがネガティブなワードを調べた際に自社商品の広告が表示されてしまうと、その商品や自社ブランドの信頼に大きく関わってきます。そのようなケースは避けるように対策しておきましょう。
◆まとめ
今回は、動的検索広告(DSA)について紹介しました。
Web広告はそのWebサイトに合ったキーワードを選定・登録して出稿しますが、どうしてもユーザーの検索の仕方によって、拾いきれないキーワードが発生してしまうものです。そういったユーザーが調べるキーワードの多様性に対応しきる際に有効なのがこの「動的検索広告」です。自動で広告を生成・出稿してくれるので、広告運用担当者の工数削減、負担軽減にもつながります。
広告の管理に追われている方や成果に課題を抱えている担当者の方は、ぜひ一度導入を検討してみてはいかがでしょうか。