インターネットの普及とともに日常が便利になっていく中、サイバー攻撃の被害も後を絶ちません。
サイバー攻撃の被害の中でも、Webサイト改ざんの被害は年々増え続けています。
今回はWebサイト改ざんをいち早く検知する「Web改ざん検知」について解説いたします。
もくじ
◆Web改ざん検知とは
Web改ざん検知とは、Webサイトを常時監視して不正な改ざんをITシステムによって検知することです。
多くのコンテンツを扱うWebサイトの場合、目視による改ざん監視は非常に困難です。
そこで自動での監視を行なうWeb改ざん検知が必要となります。
Web改ざん検知によって、悪意ある第三者にサーバに不正侵入され、テキストやファイルの改ざんや、マルウェアを仕込まれていないか、Webサイト上の変更が正当なものかどうかを検知します。
◆Web改ざん検知の方法
Web改ざんを監視する方法としては大きく分けて2つあります。
・WebサーバのOS上での監視
Webサーバのリソースを使うためサーバの負荷が大きくなりますが、リアルタイムで検出することができます。
共有型のWebサーバには使用できず、OSアップデートにより監視システムが影響を受ける可能性があります。
・別サーバからのリモートでの監視
WebサーバのOS上と比べてリアルタイム検出の点では劣りますが、Webサーバのリソースを使わないのでサーバの負荷を抑えることができます。
共有型Webサーバでも使用が可能で、OSアップデートによる影響を受けません。
Web改ざん検知の手法には、パターンマッチ型(ソース解析型)、振舞い分析型、ハッシュリスト比較型、原本比較型があります。
◆Web改ざん検知サービスの選び方
Web改ざん検知には上述したように、2つの方法と異なる手法があります。
何を基準にしてサービスを選べば良いかわからないときは、以下の3つのポイントをおさえておくとよいでしょう。
・検知のチェック回数
・検知後の対応
・Web改ざん以外の対応範囲
特にチェック回数は多い方がセキュリティ面では安心といえます。
次におすすめのWeb改ざん検知ツールをご紹介いたします。
・サイトパトロールクラウド
Webサイトの改ざんを検出して自動的に修正するリモート監視サービスです。
・DIT Security
改ざん攻撃を瞬時に検知・復旧するウイルス対策・不正アクセス対策システムです。
・SiteLock
診断だけでなくWebサイトに潜むマルウェアなどの脅威を自動で駆除し、復旧作業も行えるソフトウェアです。
◆まとめ
サイバー攻撃から守ってくれるWeb改ざん検知サービスには様々な種類があります。
それぞれの特徴をよく理解して適切な改ざん検知サービスを利用することで、セキュリティ的に強固なWebサイトを運営できるようになります。