今更聞けない!?「カラーユニバーサルデザイン」とは?

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ホームページのデザインを考える際、配色をどのように決定していますか?多くの企業が、ユーザーにとって「誰にでも見やすい色」が最適だと考えています。そのために意識したいのが、カラーユニバーサルデザインという概念です。

今回は、カラーユニバーサルデザインの基本と導入方法についてご紹介します。日本人男性の約5%が、一般的な色覚とは異なる色覚異常を持っていると言われています。
カラーユニバーサルデザインとは、このような色覚異常を持つ方々を含め、すべての人にとって見やすいデザインを目指すアプローチです。

もくじ

  1. そもそもカラーユニバーサルデザインとは!?
  2. なぜカラーユニバーサルデザインが必要なの?
  3. カラーユニバーサルデザインのポイント
  4. まとめ

◆そもそもカラーユニバーサルデザインとは!?

「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」とは、カラーユニバーサルデザインとは、色覚の多様性に配慮し、すべての人に情報がきちんと伝わるように、色の使い方に工夫を凝らしたデザインのことです。

多くの行政機関が、市役所や公民館といった公共施設でこのデザインを取り入れているだけでなく、民間企業も薬品のパッケージや銀行の各種書類などにCUDを反映させています。これにより、色覚に関する多様なニーズに対応し、社会全体でのアクセシビリティを向上させることが可能になります。

このアプローチは、公共施設や商品サービスの利用をより公平にし、色覚異常を持つ人々が情報にアクセスしやすくなるだけでなく、すべての利用者にとって使いやすい環境を提供することを目的としています。

◆なぜカラーユニバーサルデザインが必要なの?

私たちは、普段何気なく色を使っていますが、人によって色の見え方は異なります。日本人男性の約5%が、一般的な色覚とは異なる色覚異常を持っていると言われています。色覚異常(色弱)の人にとっては、私たちが鮮やかに見ている色が、灰色に見えたり、別の色に見えたりすることがあります。

カラーユニバーサルデザインは、このような色覚の違いを考慮し、色覚異常の人も含めて、誰もが正確に情報を得られるようにすることを目指しています。

◆カラーユニバーサルデザインのポイント

  1. 色の組み合わせ
    補色の組み合わせを避ける: 赤と緑、青とオレンジのように、対照的な色は色覚異常の人にとっては区別しにくい場合があります。
    明度差を付ける: 色の明るさを変えることで、視覚的な区別を付けやすくします。
    彩度差を付ける: 色の鮮やかさを変えることで、視覚的な区別を付けやすくします。
  2. 色の量と配置
    色の面積: 重要な情報には、より大きな面積の色を割り当てます。
    色の配置: 色の配置によって、視覚的な流れを作り、情報の階層性を明確にします。
  3. 色以外の要素との組み合わせ
    形: 色だけでなく、形も使い分けて情報を伝えます。例えば、三角形は注意を促す、丸は柔らかく親しみやすい、などのイメージを結び付けます。
    模様: ハッチングやパターンを用いて、色だけでは分かりにくい情報を伝えます。
    文字: 文字の種類や大きさ、太さなどを変えることで、視覚的なコントラストを付けます。

◆まとめ

カラーユニバーサルデザインとは、色の見え方が人によって異なることに注目し、日本人男性の約5%、女性の0.2%が通常とは異なる色覚を持つことを考慮して、多くの人にとって見やすく、情報が伝わりやすい配色を実現するためのアプローチであり、ホームページ作成時には、見分けやすい配色の選択、色を使わずに情報を伝える工夫、色の名前を用いたコミュニケーションを意識することが重要です。
皆さんもカラーユニバーサルデザインを取り入れてみてください!

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