多くの企業がWebサイト制作時に活用しているシステムである「CMS」。さまざまなものがオンライン化していく昨今において、Webサイトの重要性は非常に高く、企業の集客力を高めるためのサイト運用・改善は必須のものとなっています。そのため、企業のWeb周りを管理している担当者は、簡単にサイトの運用作業ができるCMSの知識を付けておくことが、今後のサイト運用において非常に大切です。
今回は、そんな担当者の方へ向けて、CMSの概要やおすすめポイント、活用例について解説していきます。
もくじ
◆CMSとは
CMSとは「Contents Management System」の頭文字をとった略称で、Web関係の専門知識がなくても簡単にサイトの管理や更新、構築が可能のシステムのことを指します。プログラミングの知識がなくても運用ができるため、社内での管理や共有がしやすく、効率的な作業進行が可能です。
実際、CMSを導入している企業は増えており、Web調査サービス「W3Techs」によると、約68%のWebサイトがCMSで作られています。特に「WordPress」の利用率が非常に高く、世界的に利用されているCMSだということが分かります。
◆CMSのおすすめポイント
CMSを導入をおすすめするポイントは以下のようなメリットがあるためです。
Webの知識がない人でも簡単なサイト運用ができる
Webサイトの構築など、専門的な知識がない担当者でもCMSを導入すれば、簡単にWebサイトの新規ページ追加や管理、更新などの運用作業ができるようになります。社内でサイト運用をできるようにすれば、ページの追加や修正など、更新作業の際にいちいちWeb制作会社に依頼しないで済むので、コストの削減にもつながります。また、ページの追加や修正が決まった際もそのまま自社内で直結して更新作業をすることができるので、急な案件が来た際もスピーディーに対応することが可能です。
デザインテンプレートによる統一性のある構築
CMSにはデザインテンプレートがあるため、複数のWeb担当者がサイトやページを作成・更新したとしても、統一したデザインを作り上げることが可能です。また、CMSにはデバイスに対応したテンプレートに適用させられる機能もあるため、スマートフォンやタブレットなどのマルチデバイス化もスムーズに対応することができます。
SNSと連携できる
ほとんどのCMSにはSNSと連携できる機能が付いています。例えば、CMSを使いブログを投稿した際、 SNS連携を設定しておけば、ブログの投稿と同時にSNSでも自動で投稿してくれます。自動で投稿してくれるので、作業の削減や投稿漏れの防止につながります。
SEO対策につながる
CMSは、ページのHTMLの作り方やサイト構造がテンプレート化されているため、作成されたページの構造がある程度一定になり、検索エンジンから高い評価を得るサイトを構築することができます。
◆CMSの活用例
実際にCMSを導入した際に、活用できる例を紹介していきます。
ブログなどメディアでの運用
CMSで最も活用しやすい例といえるのが、ブログなどメディアでの運用です。ブログはページの型が決まっているため、テンプレートでページが作れるCMSとは非常に相性が良いです。画像などの入れ込みも簡単にできるため、効率的で魅力的なブログページの作成が可能です。
イベント情報やセミナー情報の更新
イベントやセミナーの情報を発信するサイトでも、ページの追加や修正をする機会が多いですが、CMSを導入することで、頻繫な情報更新もスムーズに対応することができるようになります。
◆まとめ
今回はCMSについて、概要やおすすめポイント、実際の活用例について解説しました。
CMSを活用すれば、Webの知識がない方でも簡単にサイトの運用ができるので、Webサイトの担当者育成や活性化がまだできていない企業でしたら、導入を検討してみてはいかがでしょうか。CMSの導入はサイト運用によるマーケティング効果だけでなく、業務効率化にもつながるため、積極的に活用することをおすすめします。