スマートフォンの普及により、お問い合わせや予約の申し込みなどをWebで済ますことは当たり前になりました。
そんな中、チャットボットを活用したお問い合わせや予約受付などの業務を効率化している企業も増えています。
しかし、いざ自社でチャットボットを導入しようとした際に、いまいち実際の活用に向けたイメージができないという不安をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、LINEのチャットボットを使って顧客対応に活用している企業の事例をいくつかご紹介いたします。
◆LINEについて
LINEは多くの人が利用しており、コミュニケーションツールの中でも代表格となっているツールです。
性別や年齢を問わず、多くのユーザーがLINEを利用し、84%のLINEユーザーが毎日利用しているとされています。
LINEはユーザーにとって身近なコミュニケーションツールであり、企業とユーザーを結ぶ効果的なプラットフォームになっています。
顧客対応にLINEのチャットボットを利用することで、企業とユーザーのコミュニケーションをスムーズに図ることができ、普段からLINEのトーク画面を使い慣れているユーザーからしても、他のチャットボットに比べてLINEのチャットボットは抵抗感や違和感をもちにくいといえるでしょう。
◆LINEでの顧客対応事例10選
1.ユニクロ
株式会社ファーストリテイリングは、LINEで「ユニクロお問い合わせ専用アカウント」を持ち、自社ブランド「ユニクロ」に関するお問い合わせに対応しています。
「注文の確認・キャンセル」「配送」「返品・交換」の3つのよくあるお問い合わせに関しては、キーボード画面にあらかじめカテゴリ分けされている仕様になっており、自動返信で回答が送られます。
2.ソニー
ソニーマーケティング株式会社は、「ソニーサポート」というアカウントで製品に関するお問い合わせに対応しています。
ユーザーがトーク画面の案内に沿って問い合わせ内容を入力していくと、オペレーターに繋がる仕様です。
3.食べログ
株式会社カカクコムは、「食べログ」のLINEアカウントから飲食店の検索や予約ができます。
予約内容もトーク画面で確認できるようになっていて、予約した情報をLINEで他のユーザーに送ることもできます。
4.CHINTAI
株式会社CHINTAIは、「CHINTAI」のマスコットキャラクター「チンタイガー」のアカウントで賃貸物件情報を案内しています。
ユーザーが住みたい駅や希望条件をトーク画面に入力すると、該当する物件候補が表示される仕様になっていて、ホームページで条件を指定して検索するよりユーザーはトーク感覚で気軽に物件情報を探すことができます。
5.アットホーム
アットホーム株式会社は、「アットホーム」のアカウントで不動産情報を案内しています。
ユーザーが位置情報を送信すると、近くの物件や不動産店が表示される仕様で、営業担当とLINEでやり取りも可能です。
6.郵便局
日本郵便株式会社は、「ぽすくま」のアカウントで荷物の追跡や配達状況の確認、再配達の申し込みなどができます。
LINEのトーク画面で全て完結できるようになっていて、年末年始の年賀状シーズンにはデザインから配送までをLINEで申し込めるサービスも実施しています。
7.ヤマト運輸
ヤマト運輸株式会社は、「クロネコメンバーズ」とLINE公式アカウントを連携させたサービスで荷物の配達状況の確認や、受取日時の変更ができます。
LINEのトーク画面からユーザーが自由に「料金」や「荷物を出す」など話しかけることで、適当な回答が返信される仕様です。
8.バイク王
バイク王&カンパニーは写真を使った中古バイクの査定サービスを提供しています。
ユーザーがLINEのトーク画面からチャットルームに入室して写真を送るとスタッフが査定をする仕様になっていてユーザーは来店や電話をすることなく査定をしてもらえます。
9.ブランドオフ
株式会社ブランドオフは、LINEで写真と商品についての情報を送ると査定結果が届くというLINE査定のサービスを行っています。
10.ローソン
株式会社ローソンはローソンのキャラクター「あきこちゃん」のアカウントで新商品の情報紹介やキャンペーン情報を配信しています。
◆まとめ
LINEはユーザーが身近に感じてくれることができるコミュニケーションツールで、LINEチャットボットはユーザーが興味をもったタイミングですぐに問い合わせや予約ができるといったメリットがあります。さらに、自動化にすることで営業時間外の対応や工数削減も見込めます。
ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。