サイトを運営していく中で、CVRを向上させるためにはアクセス解析は必須です。
アクセス解析ツールとして、最も有名なものにGoogleアナリティクスがあります。とても多機能なツールですが、これだけではアクセス解析として不十分な面もあります。Googleアナリティクスだけでなく、ヒートマップツールを組み合わせて使うことで、より深くまでユーザーの行動を解析できるため、CVRの向上のヒントが見つけやすくなります。
◆ヒートマップの特徴
ヒートマップとは、ユーザーがWebサイトを訪問した際のマウスやスクロールの動きを、色や数字などで視覚的に分析できるツールです。多くのヒートマップでは、より赤い部分がユーザーの動きや注目が多いポイント、と判断できます。
ヒートマップの中には、ユーザーがクリックした場所を可視化する「クリックヒートマップ」、ユーザーのスクロール位置を可視化する「スクロールヒートマップ」、ユーザーが長時間見ている場所を示す「アテンションヒートマップ」があります。
それぞれユーザーがどのようにサイトを見ているのか、改善点を示すことができます。
◆Googleアナリティクスとヒートマップ違い
1.Googleアナリティクスのできること
Googleアナリティクスはアクセス解析のツールです。
ユーザーがアクセスした際の、訪問時間や閲覧時のデバイス、Webサイトに到達するまでの経路などの各指標を細かく見ることができます。
また、Webサイトの目標地点であるコンバージョンの地点を予め入力しておくことで、データをチェックすることができます。
2.ヒートマップツールのできること
Googleアナリティクスでコンバージョンに向けたKPIの動きは把握できますが、ユーザー側の目線での解析は不十分になってしまいます。
ヒートマップでは、各ページでどのようにユーザーが動いているのか、Webサイトを制作する際に設計した導線の狙い通りに誘導ができているのか、などを確認できます。具体的に、ページのどの部分が課題になっているのかを、各ページ内で見つけ出すことができます。
◆ヒートマップとGoogleアナリティクスの組み合わせ方法
このように、Googleアナリティクスでは、サイト・ページのアクセスに関する情報を分析できますが、ヒートマップは各ページ内でのユーザーの行動分析ができます。この二つのツールは、不足している機能を補いあう関係にあるため、組み合わせて使うことで、より一層効果を発揮できるツールであると言えます。
例えば、ユーザーの滞在時間が短いページと、長いページをGoogleアナリティクスで調査して、ヒートマップツールでそれぞれのページ内でのユーザーの動きを確認し、どのコンテンツがユーザーにとって有益なのかを導き出す、といった使い方も可能です。
◆まとめ
今のWebサイト上で、ユーザーがどのコンテンツを有益と判断しているかを知ることはWebサイトのCVR改善を考える上で非常に重要な解析です。
Googleアナリティクスとヒートマップを組み合わせることでWebサイトへの流入からコンバージョンまたは離脱まで、網羅的に解析が可能になります。