Webサイトの成果を出すための施策として「A/Bテスト」。
Web媒体を改善し、売上を上げるという役割を担うマーケターにはとても重要な施策です。
今回は「A/Bテスト」について、重要性や押さえておくべきポイントを踏まえて紹介していきます。
もくじ
◆A/Bテストとは
A/Bテストとは、Webサイトの内容(キャッチコピーや画像、広告文やボタンなど)を最適化するために、サイトの要素を変更したページを「Aパターン/Bパターン」で用意し、どちらの方がより高い効果が得られるページになるかを検証する手法の施策です。
様々な要素でA/Bテストを実施し、より高い効果を得たパターンを実装していくことで、クリック率やコンバージョン獲得率などが向上し、広告やWebサイトの効果が最適化されたページにすることが期待できます。
キャッチコピー、画像、CTAボタン、バナーなどのページ内要素は、少し調整しただけでリード獲得数に大きく影響します。
その際、”どの要素を変更・追加すればリード獲得に繋がるか”を見極めるのに、A/Bテストは役立つのです。
◆A/Bテストを実施しなければならない理由
Webサイトを作った後は、それでもう満足してしまったり、更新・改善をしない…というケースがあります。
ただ、Webサイトは更新や改善を定期的に実施しなければ、徐々にコンバージョン率やリーチ率の数値が低下してしまうものです。
そもそも、新規で制作されたページの場合は、いくら素敵なデザインや魅力的なコンテンツ内容で公開できたとしても、実際に触れるユーザーの反響を見なければそのサイトの効果の度合いを測ることはできません。
サイト公開後はツールを用いて調査・分析し、サイト内でのユーザーの動向を把握した上で、定期的に内容の更新・改善を実施する必要があります。
このようなサイト運用を実施する上で、A/Bテストは有効的な施策になるのです。
◆A/Bテストの進め方
ここまでの内容を踏まえた上で、A/Bテストを実施したい!と思いつくままに、やみくもに実施しても期待した成果に繋がらないことがよくあります。
ここからは、成果を出すA/Bテストを行うために進め方を紹介していきます。
テストを実施する目的を決める
A/Bテストはサイトのコンバージョン獲得率などを改善するための施策です。
サイトが抱えている課題や改善したいポイントを洗い出して、コンバージョン獲得に繋がる変更箇所を明確にする必要があります。
仮説を立てる
目的が明確になったら、次に改善する要素を洗い出します。
手当たり次第に様々な項目を変えてみればいいのでは?と感じるかもしれませんが、それだと準備や実作業などの工数が増えてしまい、非効率です。
次に、「このキャッチコピーをこの文言に変えればユーザーは注目するのでは?」「この要素以降に多くのユーザーが離脱しているので、この要素より上にCTAボタンを設置してみれば数値が改善されるのでは?」と、仮説を立てて変更する要素の数を絞り、A/Bテストを実施してみましょう。
実施後は要因分析を行う
A/Bテストを実施した後は、結果に対する分析を行い、そこからさらに次の手を打ち出しましょう。
このとき、テストの数値結果だけを見るのではなく、”テスト実施前に立てた仮説は正しかったのか”、”間違っていた場合はどこが間違っていたのか”という視点で課題を見つけ出すことが、次のテストを打ち出す際に繋がります。
このようにA/Bテストを繰り返し実施することで、Webサイト全体の効果を最適化することができるのです。
◆まとめ
今回はA/Bテストについて紹介しました。
Webサイトは、ユーザーの動向やコンバージョン率などを調査・分析し、更新・改善を繰り返し実施することが、サイトの成果を測る上で非常に大切です。そのサイト運用を実施する際に有効な施策となるのが「A/Bテスト」です。
自社のWebサイトを最適化するために、A/Bテストをぜひ実施してみてはいかがでしょうか。