心理学効果「ゴーレム効果」とは?陥らない為の対策まとめ

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日々、仕事をしている中では上司や先輩から指導されたり、時には叱られることもあります。
特に新入社員の方はようやく社会人生活にも慣れて任される業務も徐々に増え、そのような場面も増えてきている頃ではないでしょうか。
上の人から叱られたり批判されたりすると気分が落ち込んでしまうことも多いかと思います。

そこで今回は、心理学効果「ゴーレム効果」について紹介します。もくじ

  1. ゴーレム効果とは
  2. ゴーレム効果と関連する効果
  3. ゴーレム効果に陥らないためには
  4. まとめ

◆ゴーレム効果とは

ゴーレム効果とは「相手に対する無関心と相手の出す結果は反比例する」という考えで、「相手に対して周囲の期待が低い場合、相手もパフォーマンスが低下してしまう」という心理学効果です。

◆ゴーレム効果と関連する効果

ゴーレム効果は、他の心理的な学説と大きな関わりを持っていて、その代表的な効果として下記の2つの効果が挙げられます。

・ピグマリオン効果
ゴーレム効果とは反対の心理学効果で、「周囲から期待をされるほど、相手は良い結果を出してくれる」というものです。

・ハロー効果
ピグマリオン効果ととても近い性質を持っている心理学効果で、「相手を評価する際に、相手の肩書や外見などの特徴に引っ張られ、その人を過大評価してしまいやすい」というものです。

◆ゴーレム効果に陥らないためには

ゴーレム効果は、教師と生徒や、社員と上司といったような「指導をする側」と「指導を受ける側」の2者間で成り立ちます。
ゴーレム効果に陥らない、陥らせないためには、どういった工夫が必要なのでしょうか。

■自分がゴーレム効果に陥りそうになった場合
・ハードルを下げてチャレンジする
ゴーレム効果に陥らないために重要なことは「成功した!」という達成感を得て自己肯定感を高めることです。
そこで効果的なのが、ハードルを下げた簡単な内容のチャレンジをどんどんすることです。

・自分を励ます
自分に対して、自分を前向きにさせる言葉をかけることが大切です。
そうすることで高いモチベーションを維持することができます。

・休息を取る
睡眠をたっぷり取り、趣味や運動の時間を取り、心の状態をリセットすることで、考え方が前向きになりモチベーションを回復させることができます。

■相手がゴーレム効果に陥りそうになった場合
・ネガティブな評価ばかりしない
「あなたはダメだ」「全然できていない」など、相手にとってネガティブな評価ばかりしないことが最も大切です。
「ここはダメだったけど、ここはすごくよかった。」というように、相手の悪い部分だけでなく、良い部分も両方取り上げると効果的です。

・相手を褒める
相手を批判ばかりしていると、ゴーレム効果を引き起こし、その結果、相手の作業効率が下がり、生産性も下がります。
相手のモチベーションを上げるには、適度なタイミングで相手を褒めることも大切です。
その結果、相手はよい結果を出してくれるようになり、信頼性も高まって物事が良い方向に進んでいきます。

◆まとめ

自分でも気がつかないうちに陥ってしまいがちな「ゴーレム効果」ですが、その原因と対策法について知っていれば、ゴーレム効果に陥ってしまう前に防ぐことができます。
また、指導する側の人にとっても、「ゴーレム効果」を知ることは、より良い指導方法に結びつきます。

ぜひこの機会にしっかりと頭に入れておきましょう。 フォーザウィンはIT業界で働く仲間を募集しています! 経験、未経験は問いません。是非当社の採用情報をご覧ください。 採用情報を見る >