近年SNSを活用したWebマーケティング手法が重要視される中、YouTubeのインストリーム広告をはじめとした動画広告が注目されています。
商品の使い方や雰囲気までも伝えられる動画の活用は、たくさんの言葉を並べるよりも大きな効果が期待できます。
今回は急増を続ける動画広告について、メリットや制作方法について説明します。もくじ
◆動画広告が注目される理由
動画サイトの利用者数が拡大している一因としては、スマートフォン利用者が増えたことによって、YouTubeなどを始めとした動画サイトの利用者数が増加した点が挙げられます。
また、動画の視聴がテレビからタブレットやモバイルといったインターネットでの視聴にシフトしてきていることも大きな要因となっています。
静止したリスティング広告やバナー広告よりも情報量が多く、動きや音声がつくことでユーザーの気を引きやすい動画は企業やブランドの認知度を高め、購入や申込みの動機づけにつながり、アクセス数が増えコンバージョン率を上げる効果も期待できます。
◆動画広告の種類
・インストリーム動画広告
YouTubeなどの動画サイトで配信される従来のバナー広告よりも大画面で表示できるタイプの広告です。
音声はデフォルトでONになっています。
ユーザーが視聴する動画コンテンツの前に再生される「プリロール動画広告(プレロール動画広告)」が主流となっていましたが、最近では動画の視聴中・視聴後に流れる広告も増えています。
また、動画広告が表示された後、ユーザーが数秒後に視聴選択できる「スキッパブル広告」と、視聴選択が出来ない「ノンスキッパブル広告」があります。
・インバナー動画広告
従来のバナー枠に配信されるタイプの動画広告でインディスプレイ広告とも呼ばれます。
音声はデフォルトでOFFになっています。
動画DSPなどでプログラマティックに配信されることが多いです。
・インリード動画広告
ユーザーがWebページをスクロールして動画広告が画面に表示された際に動画が再生されるというタイプの広告で、インリード広告とも呼ばれます。
インストリーム、インバナー動画広告に比べると、比較的新しい動画広告のフォーマットです。
Webページのメインコンテンツ中にあることが条件で、単にスクロールして表示される広告はインスクロール広告と呼ばれます。
◆宣伝効果別プラットフォーム
動画広告は、その目的に合ったプラットフォームを選ぶことによって、より高い効果を発揮することができます。
・YouTube
圧倒的な再生回数を誇るのがYouTubeです。
老若男女の幅広い年齢に対してリーチをかけることが可能です。
動画広告費を抑えつつ、より多くのユーザーに情報発信したい場合に最適のプラットフォームといえます。
・Facebook
YouTubeの次に再生回数が多いといえるのがFacebookです。
地域、年齢、性別、興味関心など、ターゲットの絞り込みの精度が高く、狙ったターゲット層に対しダイレクトに動画広告を配信することが出来ます。
「シェア」や「いいね」で爆発的に広がる可能性もあり、Webサイトへの誘導に相性が良いのも大きな強みです。
・Twitter
テレビと高い親和性があるのがTwitterです。
テレビを見ながらTwitterを使うユーザーも多くテレビ番組と連動させることで、スマートフォンを持たない層に対しても動画配信できる点もTwitterの特徴といえます。
ツイートの内容やフォローしているユーザーなどの情報から、ユーザーの興味関心を分析し、ターゲット層を絞り込むことができます。
また、ユーザー同士のシェアで動画広告が広がっていく拡散性が高い点もTwitterの魅力といえます。
・Instagram
若者を中心に爆発的な勢いで広がっているプラットフォームがInstagramです。
写真と同様に、フィルターやフレームを利用することが出来るのも若者に人気の理由となっています。
若い世代をターゲットにしたい場合に最適なプラットフォームといえるでしょう。
◆動画広告の制作方法
動画広告の作り方には、「内製(自社制作)」と「外注」の2通りがあります。
静的な画像に比べて制作のレベルが高かった動画作成も、最近では様々なソフトが登場し、誰でも気軽に動画を作れるようになってきました。
無料の動画編集ソフトもあり、費用を抑えたい場合には内製がよいといえるでしょう。
しかし動画作成の知識がないのであれば、外注する方法が確実です。
訴求力のある動画にするためには、技術と経験が必要となります。
動画制作業者へ依頼することで、機材をそろえる必要がなくなり希望に沿った広告性の高い動画を制作してもらえるでしょう。
◆まとめ
動画広告には高い宣伝効果があり、SNSごとによって異なったターゲット層にアプローチすることも可能です。
サイトやランディングページ、メールに動画を上手く活用することができればアクセス数とコンバージョンが上がり大きく業績を伸ばすことも可能です。
それぞれの特性を見極めてうまく動画広告を活用していきましょう。