注目度、需要が高いデータベースエンジニア(DBエンジニア)は、IT業界において特に重要な部分を担います。
アプリやWebにおいて、膨大な量の膨大な量のデータを簡単に検索・抽出できるように格納したデータベースと呼ばれるシステムを制御することが主な仕事です。
このデータベースエンジニアを目指す上で、国家資格・民間資格(団体や企業が試験を行って認定する資格)など、所有していると有利な資格をご紹介します。もくじ
◆データベースエンジニアには必ず資格が必要?
データベースエンジニアの仕事は、主に以下の3種類に分けられます。
- PostgreSQLやMySQLなど、各種データベース製品を使って開発を行うソフトウェア系のエンジニア
- サーバーの設定を変更してデータベースの最適化をおこなうハード系のエンジニア
- 構築されたDBの運用方法を設計したり、データのバックアップなどを行う保守・運用系のエンジニア
データベースエンジニアになるために必須の資格はありません。ですが、データベースエンジニアの仕事にはかなり高度な専門知識が必要であり、ある程度のデータベースにかかわる実務経験や知識が不可欠であるため、採用時に特定の資格を求める企業も少なくありません。
自分のスキルレベルや知識レベルの指標として、資格を取得することをおすすめします。
◆データベースエンジニアが所有していると有利な資格
Oracle Masterや情報処理技術者試験の1つであるデータベーススペシャリストなどがデータベースエンジニアに適した資格です。難易度毎にレベルが設定されているため、まずは自分のスキルに合ったレベルの資格を目指しましょう。
1.情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを経済産業省が認定している国家資格です。技術の向上、教育水準の確保、企業などが採用を行う際の尺度ととすることを目的としています。
試験にはレベル1〜4まで設定されており、レベルが上がるほどより高度な知識やスキルが必要となります。
「基本情報技術者試験(FE)」(レベル2)「応用情報技術者試験(AP)」(レベル3)はシステムエンジニアの登竜門として位置づけられているため、キャリアのスタートとして資格取得をしておくとその後のステップアップに有利です。
中でも「高度情報処理技術者試験」(レベル4)の「データベーススペシャリスト試験(DB)」は15%前後と高難度ですが、データベースエンジニアとして仕事を確立させるならぜひ目指してほしい資格のひとつです。
2.Oracle Master(オラクルマスター)
「日本オラクル社」が公式に運営する「Oracle Database」シリーズを扱う技術力を認定する資格です。オラクル製品はリレーショナルデータベース管理ソフトウェア市場において日本のシェアの約半数を占めており比較的認知度の高い資格となります。
難易度は4段階(Bronze、Silver、Gold、Platinumの順に難しくなる)あり、下位レベルの資格を持っていないと上位資格を受けられない仕組みとなっており、各レベルに合格して初めてオラクルマスターとして認定を受けます。
メリットは試験勉強によってオラクル製品に関する内容だけでなく、リレーショナルデータベースの仕組みやSQLの基礎を一通り身に付けることができる点です。
3.OSS-DB技術者認定資格(オープンソースデータベース技術者認定資格)
特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が、PostgreSQLを中心としたオープンソースデータベース(OSS-DB)に関するスキルと知識を認定する資格です。レベルはSilverとGoldの二段階に分かれており、Goldの取得には、Silverの合格が必要となります。
オープンソースデータベースのシェア拡大に伴い、注目されている資格です。
◆まとめ
データベースエンジニアに必要とされる知識やスキルは、専門性の高さと幅広さから市場価値が高いと言われています。ですが、現在データベース専門のエンジニアは多くありません。データベースエンジニアはその技術力からキャリアパスの選択肢も幅広く、目指すべき目標を定めたらそれに沿った資格を選択しましょう。