今回ご紹介するお仕事は、システムエンジニア(SE)です。プログラマーとシステムエンジニアの仕事は異なります。企業によって線引きがまちまちですが、システムエンジニアのメインの仕事はクライアントからのヒアリングをもとにシステムの設計を行い、実際の開発・テストまでの工程を管理することです。もくじ
◆システムエンジニアの主な仕事内容
システムエンジニア(SE)は簡単に表すと、お客様の希望をプログラミングによって叶えてあげる仕事です。システムやソフトウェア開発会社、一般企業の情報処理部門などで活躍しています。
システム開発の仕事の流れは大きく分けると、「要件定義」「設計」「プログラミング」「テスト」「運用・納品」などの工程に別れます。システムエンジニアが担うのは、開発フェーズのなかで“上流工程”と呼ばれる部分です。
上流工程
・要件定義
クライアントにヒアリングを行い、どのようなシステムを望んでいるのか明らかにしたうえで、開発に必要な開発期間や費用を算出しクライアントの要求をどのように実現するか決定します。
・機能定義
要件定義で決定した内容から、実際に実装される機能を定義します。
・計画立案
開発スケジュールや全体の作業工程計画を立案します。
・ソフトウェア構成管理(SCM)
システムが意図通りに機能することや、実際に作成した成果物のバージョンや履歴管理をします。
◆システムエンジニアのキャリアアップ
ITの業界では、複雑化・多様化により決まったキャリアプランはない見解が多いのですが、「プログラマー -> SE -> PM -> ITコンサルタント等」の流れが一般的です。最近で人気のポジションは「プロジェクトマネージャー(PM)」「ITコンサルタント」「社内SE」です。
・プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクト管理者として、メンバーの選定・要件定義・品質コスト管理・外部折衝を行います。
必要スキルは、SEとしての開発や設計経験です。マネジメント指向が強い方に向いているポジションです。
・ITコンサルタント
クライアントの経営戦略に基づくIT戦略の立案から、CRM(顧客管理)、SCM(供給連鎖管理)を使用したコンサルティングを行います。
・社内SE
自社の情報システムやネットワークなどにおけるITインフラを企画・導入・運用します。社内スタッフのヒアリングから要件とりまとめなどの各種調整も行います。
「ITストラテジスト」「システムアーキテクト」(国家資格)などキャリアアップに有効な様々な資格もあるので、今後キャリアアップや転職を考えている方はスキル証明のために考えておくと良いです。
◆システムエンジニアに向いている人
SEは技術的な知識や能力はもちろん必要ですが、まず重要視されることはコミュニケーション能力です。クライアントが抱える問題や課題をきちんと分析・理解し解決策を提案することが主な仕事なので、提案力やわかりやすい説明ができる能力も求められます。
業務が滞りなく遂行されるようスケジュール管理を行ったり、メンバーの仕事負担の調整管理なども行うため、管理能力も重視されます。
論理的思考が得意な方や、強調性を重視する方はSEに向いているといえます。
◆まとめ
IT業界では高度な知識やスキルを持つSEは重宝される存在です。一番重要なことは常に向上心を持って、問題を解決する姿勢が優秀なシステムエンジニアの条件です。プログラマーから一歩先へ進みたい方は、新たな技術の取得だけでなく企画や設計から携わり、コミュニケーション能力をどんどん磨いていきましょう。