IT業界で活躍するシステムエンジニア(SE)は、「ネットワークエンジニア(インフラエンジニア)」「セキュリティエンジニア」「データベースエンジニア(DBエンジニア)」など、業界や企業、あるいはプロジェクトごとにによって専門的な分野に細分化されています。
今回はシステムエンジニア(SE)の中でもアプリケーションエンジニアのご紹介です。もくじ
◆アプリケーションエンジニアの主な仕事内容
アプリケーションエンジニアは、主にITシステムに含まれるアプリケーションのシステム設計からプログラムの開発、動作テストまで担当するエンジニアです。
アプリケーションエンジニアの中でも業種は様々であり、ITソフトウェアのパッケージ製品や、企業内の業務システムを開発したり、半導体業界に特化したフィールドアプリケーションエンジニア(FAE)、CAD関連企業に多いコーポレート・アプリケーション・エンジニア(CAE)など呼び名も様々です。また、Webサービスに関わるシステムの開発に携わるWebアプリケーションエンジニアという職種もあります。
ソフトウェアやハードウェア、インフラ、データベースなど、多岐にわたる知識が求められます。
実績を積むことで、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャー・コンサルタントへとキャリアアップしていくことも可能であり、案件によっては、海外での活躍も期待できます。
◆アプリケーションエンジニアに求められるスキル
大半の企業はまず最初にシステムエンジニア(SE)として採用し、その後の適正などに応じて各専門分野のエンジニアへキャリア形成をしていきます。
市場価値の高いアプリケーションエンジニアを目指すのであれば、前述にもある通り技術に対する幅広い知識を付けておきましょう。アプリケーションエンジニアは、要件定義から設計・開発・運用まで、システム開発の全工程に関わる場合も多いため、初期段階で開発の一連の流れを経験しておくとその後のキャリア形成に大きなメリットとなります。
また、アプリケーションエンジニアはクライアントに提案を行ったり、開発に関わる各エンジニアやプログラマーに適切な指示を与えるために、マネジメント能力やコミュニケーション能力などのビジネススキルは不可欠です。
◆アプリケーションエンジニアの平均年収
アプリケーションエンジニアの年収は業種や企業によりさまざまですが、2017年3月時点において公開されている求人をもとに算出された平均年収はおよそ456万円です。年収分布では400万円〜499万円が約40%を占めています。
プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャー・コンサルタントなどにキャリアアップした場合、より高い年収も期待できます。
◆まとめ
アプリケーションエンジニアは専門性も高く、ITに関する深い知識と経験が要求されるため、収入も比較的多く、安定性は比較的高い仕事といえます。
また、クライアントの要望と必要なシステムの調整など責任をともなう仕事ですが、その分完成したときの達成感の大きさ、クライアントから直接感謝の言葉を聞ける点で、大きなやりがいにつながります。
アプリケーションエンジニアはIT業界のオールラウンダーとして注目されている重要な職業のひとつです。