スマートフォンの普及に伴い、アプリやプラットフォームの開発には高度な技術力が求められるようになりました。
アプリケーションエンジニア(アプリ開発者)になるためには、資格取得が必須ではありませんが、スキルの証明やスキルアップの手段として利用できる「Android 技術者認定試験制度(ACE)」という制度があるのはご存知でしょうか?
今回は、Androidアプリ開発に関心をお持ちの方におすすめの「Android 技術者認定試験制度(ACE)」についてご紹介します。もくじ
◆Androidについて
Android(アンドロイド)とは、Googleが開発したモバイルオペレーティングシステムで、主にスマートフォンやタブレットといったモバイルデバイス向けにデザインされています。
Androidはオープンソースで、ライセンス料が発生しないため、多くの企業や個人でのアプリ開発が積極的に行われています。
アプリケーションマーケットとしてGoogle Playがインストールされていて、さまざまなアプリをGoogle Playからダウンロードして使えることができます。
開発言語はJavaとなっており、Javaを使えばアプリを自分で作ることも可能です。
◆Android 技術者認定試験制度(ACE)
Android技術者認定試験(ACE)とは、2010年から始まり世界160カ国で実施されている、Open Embedded Software Foundation(OESF)が行っているAndroidのアプリケーションやプラットフォームの開発といったAndroidの技術者のスキルを認定する民間の試験です。
試験には「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」の2つがあり、それぞれにベーシックとプロフェッショナルの区分があります。
◆Androidアプリケーション技術者認定試験
Androidアプリケーション技術者認定試験は、Androidのアプリケーション開発を行う技術者のスキルを測る試験です。
「ベーシック」では開発に必要な基本的知識が問われます。
また、「プロフェッショナル」では、より高度な業務アプリケーションの開発者をターゲットとしており、高度な技術力が試されます。
合格者には、一般社団法人 IT職業能力支援機構Android認定試験制度委員会より認定書が送付されます。
また、これは世界で通用する資格の一つでもあります。
◆Androidプラットフォーム技術者認定試験
Androidプラットフォーム技術者認定試験は、Androidのプラットフォーム開発を行う技術者のスキルを測る試験です。
「ベーシック」では基本的な知識をチェックすることができる内容になっていて、Androidアプリケーション技術者認定試験同様、世界で通用する資格として注目を集めています。
「プロフェッショナル」については現在準備中となっています。(2017年12月現在)
◆まとめ
まだまだ新しい技術分野でもあるAndroidアプリ開発ですが、Androidは世界的にもモバイルOSの圧倒的なシェアを占めています。
しかしAndroid技術者の数は不足しています。
Android技術者認定試験(ACE)は国家資格ではありませんが、海外でも通用する試験であり、その合格者は就職や転職活動を有利に進められるでしょう。
アプリ好きな方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。