近年、もの作り系のニュースや記事などで、よく聞くキーワードであるArduino(アルドゥイーノ)。
簡単に言えば電子工作に最適なコンピュータなのですが、イマイチどういったものかつかめていない方も少なくないと思います。
今回はIoT(Internet of Things、モノのインターネット)への関心の高まりとともに注目されるArduinoについての種類や、参考サイトについてご紹介します。もくじ
◆Arduinoとは
Arduino(アルドゥイーノ)とは、学習用途からメディアアート作品、プロトタイプまで幅広く使われているマイコンボードで、2005年にイタリアでArduinoプロジェクトが発足し、2009年には世界中で広く販売されるようになりました。
動作に必要な開発システムをArduinoのWebサイトからダウンロードできるオープンソースハードウェアで、CPUやメモリなどが組み込まれたマイクロ・コントローラとそれらを動作させるための最小限の回路が組み込まれていて、ハードウェア上で動作するソフトウェアの開発用にC言語ベースのシンプルな言語が用意されています。
また、開発環境が無料で提供されていることから、ハードウェアプロトタイピングの学習を始めやすいこともArduinoの特徴です。
構造が非常にシンプルなワンボードマイコンのため、プログラミングに興味があれば、子供から大人まで誰でも電子工作やプログラミングを楽しむことができます。
はんだ付けをせず、簡単に電子回路を作成したい場合には、ブレッドボードを利用することも1つの方法です。
ブレッドボードに電子部品を差し、ジャンプワイヤで電子部品とArduinoを接続すれば利用できます。
◆Arduinoの種類
Arduinoの基板は性能や価格に応じて複数の種類があります。
電子工作初心者の方には、エントリーレベルの「Arduino Uno」がおすすめです。
Arduino IDEという開発環境を使ってプログラムを作ります。
数千円程度で購入できるため、Arduino入門にはぴったりと言えるでしょう。
またArduino Unoのワンランク上のモデルが「Arduino MEGA ADK」です。
USBでAndroid端末に接続できるのが特徴で、メモリが多くピンも多いので、Arduino Unoではピンが足りなかったりする場合にはArduino MEGA ADKを使うといいでしょう。
他にも、服や帽子やバッグなどの布地に導電性の糸で縫い合わせて使う、「LilyPad Arduino」と呼ばれる一輪の花をかたどったモデルもあります。
こちらはArduino IDEからArduinoと同様に開発できます。
◆Arduino制作時の参考サイト
電子工作に興味がある、Arduinoを始めてみたいという方には「Arduinoを用意して簡単なプログラミングをはじめよう https://thinkit.co.jp/story/2013/02/12/3960 」がおすすめです。
こちらのWebサイトには、必要な工具類やパーツや作り方が丁寧に説明されていて、説明通りに作業を進めることで、プログラミングの最初の関門とも言われる「Hello World」の表示やLEDの点灯方法を詳しく学べます。
◆まとめ
Arduinoは手軽にハードウェア作りの学習ができるマイコンボードです。
レファレンスや活用事例が豊富で、電子工作の初心者でも使いやすいツールといえます。
Arduinoの拡張基板であるシールドも手ごろな値段で購入できるため、Arduinoの基本的な仕組みを理解すれば、インターネットやセンサーを利用したデバイスを自由に制作することが可能になります。
そしてArduinoを活用することにより、コストをかけずに手軽にIoTを体験することが可能です。
この機会にハードウェア開発にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。