IT業界でエンジニアとして働きたい、エンジニアへ転職するために勉強をしたい!と考えている方は、まず何のプログラミング言語を学習するかはとても重要な選択です。
ここの選択を誤ると、自分のスキルと言語が合っていない、習得はしたが自分の作りたいものが作れる言語ではない、勉強した言語の需要がないなど様々な問題に発展します。
言語の移り変わりも激しいIT業界では、新しい言語が続々と作られ、用途は多岐に渡ります。まずは自分の進みたい方向・やりたい仕事で使われている言語、さらにこれから需要が増える言語を選択していきましょう。もくじ
◆主要なプログラミング言語と使用用途
316個にも及ぶプログラミング言語のプロジェクトが掲載されている、エンジニアには欠かせないサービスであるGitHub(https://octoverse.github.com/)の発表を元にした人気順1位~7位の言語は以下のとおりです。
1位: JavaScript 2位: Java 3位: Python 4位: Ruby 5位: PHP 6位: C++ 7位: C#
◎JavaScript
JavaScriptとは、Webサイトの90%以上で使用されている、オブジェクト指向のスクリプト言語です。Webサイトの制作からWebアプリの開発まで幅広い場面で利用することができます。
GoogleChromeやInternetExplorerなどのブラウザとメモ帳(テキストエディタ)さえあれば開発が可能なため、初心者も取り掛かりやすい言語になっています。
用途;Webページ(動的)、Webアプリの開発、スマホアプリの開発、ゲームアプリの開発など
◎Java
Javaはプログラミング言語の王道とも言われます。 JavaScriptやPHPと異なり、「Java仮想マシン(JVM)で動作する」オブジェクト指向の言語です。機種やOSに依存せずに開発を行うことができますが、作成したプログラムを一度コンパイルして動作させるため、プログラミング初心者には少しハードルが高いと感じられやすい言語です。
用途:Webアプリの開発、業務系システム開発、Androidアプリの開発、IoT機器の開発など
◎Python
Pythonはコードがシンプルで、海外で人気のあるプログラミング言語です。サーバーサイドやソフトウェアの中で動作しているため身近ではありませんが、YouTubeなどでもPythonが使用されています。インタプリタ方式であるため作業中に仕様変更、修正が行いやすいことも特徴です。
用途:Webアプリの開発、GUIアプリの開発、人工知能・機械学習系の開発、組込みアプリ開発
◎Ruby
Rubyはまつもとゆきひろ(通称:Matz)氏により開発された、日本国産のオブジェクト指向スクリプト言語です。Rubyの構文は変数型付けがなくシンプルであり、また、インタプリタ方式のため、作成したプログラムを即座に実行し、オブジェクトごとに修正が可能となっています。
用途:Webアプリの開発、スマホアプリの開発、ゲームの開発、APIの開発など
◎PHP
PHPは、HTMLに埋め込むことができる、オープンソースのスクリプト言語です。特にサーバーサイドで動的なウェブページ作成するための機能を多く備えています。CMSで良く使用される「Wordpress」でもPHPが使用されており、基幹系システム開発でも採用されることが多いです。
用途:Webページ(動的)、Webアプリの開発、スマホアプリの開発、基幹系システム開発など
◎C++
C++とは、80年代頃に開発されたCにオブジェクト指向などの機能を追加した言語です。C言語と互換性があり、汎用性・パフォーマンスが高かったため多くのアプリやゲームなどに使用されています。また、その他のほとんど言語でC/C++の文法が参考にされておりC/C++を覚えておくと他の言語も習得しやすいという利点があります。
Javaのようにコンパイル作業を伴う言語です。
用途:組込みソフトウェアの開発、OSの開発、アプリの開発など
◎C#
C#とは、マイクロソフト社がC/C++を元にしたマルチパラダイムかつオブジェクト指向の言語です。一番の特徴は.NET Framework上で動作するということです。
C#はプログラム作成時に中間言語で出力されるため、.NET Frameworkを通じて、ソフトウェアを実行していきます。
Windowsだけでなく、MacやLinuxでも互換環境を使用すればプログラミングすることが可能です。
用途:Webアプリの開発、スマホアプリの開発など
◆言語別の求人需要
2016年に掲載された求人件数のランキングは以下のとおりです。
1位 Java, 2位 PHP, 3位 JavaScript, 4位 C#, 5位 C++, 6位 Ruby, 7位 VisualBasic , 8位 Object-C, 9位 Perl, 10位 Python
平均年収で見ると以下の順位となります。
1位 Scala(約440万円), 2位 Python(約405万円), 3位 Swift(約393万円), 4位 Ruby(約390万円), 5位 JavaScript(約383万円)
※ランキングはHRog(http://hrog.net/2016103141896.html)様からの引用
◆まとめ
難しい言語になるほど、習得者が少なくその分市場価値は高くなります。自分の将来設計を考えた上で、言語のトレンドや企業の需要、開発傾向なども考慮し必要な言語の習得していくことがとても重要です。