【IT講座】いまさら聞けないIoT(Internet of Things:モノのインターネット)

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IoTという言葉がニュースや新聞でも最近目にすることが多くなっています。
しかし実は何を示した言葉なのかはっきりと分かっていない人も多くいるのではないでしょうか。

今回はそんなIoTの基礎知識について紹介していきます。もくじ

  1. IoTとは
  2. IoTが注目されているその背景
  3. IoTの活用事例
  4. まとめ

◆IoTとは

IoTとは、「Internet of Things」、直訳して「モノのインターネット」になります。

センサーと通信機能が組み込まれたモノがインターネットを通じることであらゆるモノと繋がり、互いの情報・機能を補完・共生し合う状態を示します。

◆IoTが注目されているその背景

なぜ、IoTという言葉が、今これほどまで大きく注目されているのでしょうか。
その背景となる3つの理由について説明していきます。

・技術の進歩でアイテムが小さく、安くなった
IoTに必要となる電子機器の小型化や性能アップ、またBluetoothなどの無線技術が格段に向上してきたことで活躍の場が大きく拓け、加速してきています。

・既存のICT市場が成熟し飽和状態
今までの競争は情報通信など「人同士のコミュニケーション」の市場でしたが、「モノ同士のコミュニケーション」の市場へと変わってきています。

モノの数だけセンサーやデータ回線を販売できることから新しい収益源となる新市場として魅力的なものと言えます。

・設備も人も老朽化・高齢化
今まで人が行ってきた設備の点検を、機械に任せようという動きが活発です。

例えば公共事業の修繕のため、インフラにセンサーを取り付け、情報を集めて点検や修繕を効率化することで人員と予算の削減を実現できます。

◆IoTの活用事例

IoTは社会のさまざまな分野で活用されています。その活用事例をご紹介します。

・自動車におけるIoT
自動車とスマートフォンとを接続することで、カーナビを利用しなくても道順を知ることができるスマートデバイスの活用が進められています。
また将来の実用化に向けて、自動車メーカーは「自動運転システム」の開発を急いでいます。

すでに一部の自動車に搭載されている「自動ブレーキ」機能はその先駆けと言えるでしょう。

・交通機関におけるIoT
渋滞などにより到着が左右するバス路線ではWebサイトや停留所などにあるQRコードなどから何分後に来るかをリアルタイムで知ることができます。

電車も同様に運行状況をリアルタイムで知ることができるため、遅延が起こり「乗り換えするかどうか判断に迷う」際に活用すると便利でしょう。

・医療におけるIoT
着用型ウェアラブルデバイスによる自分の健康状態の記録と管理、医師との共有は、健康管理に役立ちます。

健康状態が悪化した際に注意のアラートを出すデバイスもあり、健康管理を含めた医療のIoT化は、病気の予防と効率的な治療の両方を可能にしています。

・農業におけるIoT
ハウス栽培における水やりや肥料の自動システム化が進んでいます。
農地に取り付けたセンサーで読み取った日射量や土壌の状況をもとに、水や肥料の量を与えるタイミングを計るなど、節水栽培を可能にしています。

農業の担い手不足は深刻であり、より効率的な生産が必要とされるため、農業分野では特にIoTの重要性が高まっています。

◆まとめ

IoTはこれから、仕事や生活の仕方を大きく変えていく技術として世界的に注目を集めています。
あらゆるものがインターネットにつながることで、これまでになかったサービスや商品が生まれます。
モノとモノがつながり、想像もつかない多様なソリューションが生まれることで未来は劇的に変わるかもしれません。

IoTの発展は、人々の暮らしを豊かにし、成長戦略の技術として今後もより期待が寄せられることでしょう。