Webデザインにおいてクライアントの要望に合わせたWebページを制作することは最優先事項であり、クライアントとやり取りしながらデザインを共有した上で制作に着手するデザイナーも少なくありません。
しかし、打ち合わせの際にどんなWebサイトにしたいのかヒアリングしながら話し合いを進めても、実際の納品時に「イメージと違った」「やり直して欲しい」と言われた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そんな時に役立つのが「Adobe Comp CC」です。
「Adobe Comp CC」を使えばその場で一緒に確認することができ、非効率な作業を軽減することができます。
今回は「Adobe Comp CC」について詳しくご紹介します。もくじ
◆Adobe Comp CCとは
Adobe Comp CCは、Adobeが提供している無料アプリです。
iPadやiPhoneなどのモバイル上でワイヤーフレームやカンプなどを簡単に作成することができます。
Adobe StockやPhotoshop、Illustratorなどのツールと連携して使用することができ、連携しているPCに「Photoshop CC」、「InDesign CC」、「Illustrator CC」形式でデータを送ってPCで編集することが可能です。
また、Webやスマホサイト以外にも、チラシや名刺などアナログ用のサイズに合わせることもできます。
◆Adobe Comp CCの使い方
アプリをインストールしたら、Adobe Creative CloudのIDでログインします。
IDをお持ちでない方は新規登録します。
画面で新しいデザインの形式を選び、デザインを開始します。基本的には、手書き操作で図形等を書き込みますが、画面左上のボタンから好きな図形(シェイプ)を選んで、カンバス内に書き込むことも出来ます。
テキストを入れたり画像を読み込みこともできます。
グリッドやガイドの設定もでき、単位・カンバスの変更も可能なので自分好みに設定することができます。
フォントサイズやカラーの変換といった各種装飾も簡単に行うことができるので、実際のデザインに近いものに簡単に、スピーディーに仕上げることができます。
◆Adobe Comp CCのメリット
Adobe Comp CCを使えば、イメージをその場で共有することができ、クライアントとの間でイメージの認識の違いが発生するのを防げます。
そのため、認識違いから起こる無駄な作業時間を短縮でき、コストを減らすことができます。
完成したワイヤーフレームをアカウントで連動されているPCへ送信すると自動的に反映されるため、本番のWebページ制作の際の作業時間短縮にもつながります。
また、デザイナーでない方でも直感的に使用することが出来るので、デザイナーにイメージを伝えたい時や、社内の打ち合わせの際などにもスムーズに話し合いを行うことができます。
◆まとめ
より良いWebサイトを制作するためには、ワイヤーフレームが重要で、初回の打ち合わせの際により完成に近い内容をクライアントと共有できるかどうかが鍵となります。
Adobe Comp CCを使えばクライアントとその場でイメージを共有することができ、またイメージの修正も素早く行うことができます。
効率的にWeb制作をおこなう為にもぜひ、Adobe Comp CCを取り入れてみてはいかがでしょうか。